中国が前回受注したジャカルタ・バンドン間の高速鉄道計画は停滞していますが、本命のジャカルタ・スラバヤ間長距離ジャワ高速鉄道計画に向けての日本・インドネシア両政府の話し合いは進んできています。
今回は、ジャワ高速鉄道建設の2017年現在の最新情報と中国から日本への経緯とその後、そしてインドネシアの高速鉄道の現状や海外の反応について見ていきましょう!
ジャワ高速鉄道2017年現在の最新情報!
“中国側が最終段階で「日本のものと酷似した事業計画書を提出」”
ここら辺、うやむやで再着手はダメだよ〜https://t.co/JJS7aboQ1b
— 易地思之(역지사지)🇯🇵 (@Bohemian_love_t) 2017年4月26日
前回のジャカルタ・バンドン間高速鉄道計画は当初日本で決まりかけていましたが、2015年9月中国が裏技を使ってマサカの逆転受注に成功しました。
まるで、横からドロップ・キックをいきなりくらわされたかのような”晴天の霹靂的”な出来事でしたね。
しかし、ヤッパリというか、その後の中国の高速鉄道計画は権利関係の調整や土地の取得などのトラブルで全く進んでいないようです。
予定されている2019年5月の完成は限りなく不可能に近いと個人的には思ってます。
このような状況のなか、さすがのインドネシア政府も「中国はやっぱり口先だけでダメだよ〜今度は目先の利益に惑わされず日本にお願いしたい」と考えるようになってきました・・
・・気付くのが遅すぎるのがインドネシアらしいです・・Tidak apa apa yaa
しかし現在は、日本に追い風吹いてますよ〜・・
インドネシアのルフット調整大臣も次回のジャカルタ・スマトラ間高速鉄道は日本へ発注したいという意向を示しているようですし・・
次回の高速鉄道計画は、ジャカルタ・スラバヤ間(約730km)を結ぶジャワ島を横断するような夢の長距離計画です。
スラバヤはインドネシアでジャカルタに次ぐ第二の都市で、日本でいうと大阪といったところでしょうか。
ジャカルタ・スラバヤ間はインドネシアの大動脈とも言われる最人口過密地帯ですので、高速鉄道が完成すると慢性的な渋滞も少しはマシになるのではないかと思います。
現在スラバヤやソロなどのジャワ島中部にも日本をはじめとした外国企業が進出してきており、ジャカルタエリアに次ぐ工業地域といわれ今後さらなる経済発展が期待されています。
また、途中停車駅(予定)にはインドネシアの京都といわれるジョグジャカルタや世界遺産として有名なボロブドゥール・プランバナンなどのヒンドゥー・仏教遺跡などがあり、中部ジャワは観光名所が盛りだくさんです。
私が以前ジャカルタからジョグジャカルタへ行った時は車で片道13時間くらいかかりました。
レバラン休暇中はジャカルタから中部ジャワへの帰省ラッシュもあって車での移動はさらに難しくなるでしょう。
2017年のレバラン休暇についてはこちらの記事でまとめてます。
↓ ↓
インドネシアの2017年ラマダン期間と治安を解説!断食やレバラン休暇とは?
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それと
”やっぱりレバラン休暇はビーチ・リゾートでしょ派”の方はこちらでアジアのおすすめビーチ・リゾートについてまとめましたので参考にしてみてください・・
・・ボラカイ島の2017年の治安はどうよ?セブやバリと比較してみた!
ボラカイ島へのコスパ最高の行き方を調査!ベストシーズンやホテルとお土産もチェック!
・・・おっと、スミマセン・・話しがジャワ高速鉄道から少しそれてしまいましたね・・・
・・気をとりなおして、
ジャカルタ・バンドン間は渋滞のリスクを除けば比較的近距離(140km)なので車で3時間もあれば着いてしまう短距離なので、ジャカルタ・スラバヤ間の前哨戦に過ぎないともいえます。
バンドンまで高速鉄道を利用するメリットはそこまでない(渋滞する時間を除く)と思いますが、スラバヤはとっても遠い(約730km)ことから高速鉄道の導入はマストだと個人的に思いますよ。
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中国から日本へシフトするインドネシアの高速鉄道の現状
今後の日本のインドネシア高速鉄道受注獲得戦略は、次回のジャカルタ・スラバヤ間の受注に向けて中国を牽制しながらインドネシア政府内外関係者に根回しをしつつ、中国が撤退するであろうジャカルタ・バンドン間も日本で再ゲットをねらうことです。
現在のジャカルタ・スラバヤ間の高速鉄道の状況ですが
2017年1月には石井啓一国土交通大臣がインドネシアのスマディ運輸大臣ら主要閣僚との会談で次回高速鉄道の協力に向けた話し合いがなされているようです。
インドネシア高速鉄道の受注は日本にとって官民を挙げた超大規模な国策的プロジェクトであることから、前回と同じ失態を繰り返してはいけません。
基本的に、
インドネシアでの大規模プロジェクトでは様々な人間関係が絡み合って物事が決まることから情報収集がとても大切です。
前回のジャカルタ・バンドン間の高速鉄道受注合戦では、メガワティ元大統領と中国への受注を実質的に決定したリ二大臣との確執やジョコウィ大統領とメガワティ元大統領との不仲も影響した結果だと言われています。
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今回のジャカルタ・スラバヤ間の高速鉄道受注についても”ジョコ大統領とリニ大臣”、そして”メガワティ元大統領と政府与党である闘争民主党”という構図は前回同様変わらないと思います。
基本的にインドネシア国内の世論も、二転三転する高速鉄道について「政治が国民の将来のインフラ整備に政治が介入しすぎだ」という声が多く民間への権限の委譲が望まれています。
結局、高速鉄道計画についても、外国が主に費用負担をして金が落ちてくるばかりなので、計画の策定についてインドネシア政府的に現実味が持ててないのでしょう
いずれにしても、日本はジャカルタ・スラバヤ間の高速鉄道計画について前回のようなドロップ・キックをくらわされないよう中国に対する情報収集の徹底に努める必要があります。
話は変わりますが、
インドネシアでは5月になってもスコールが夕方ガンガン降っています・・いったい、今年の雨季はいつ終わるんでしょうか?
2017年の雨季と乾季についてまとめましたのでこちらも参考にしてもらえると幸いです!
↓ ↓ ↓
インドネシア2017年の雨季と乾期はいつ?旅行の服装と湿度・虫対策は?
まとめ
いかがでしたでしょうか。
以上、ジャワ高速鉄道の2017年現在の最新情報と中国から日本へシフトするインドネシアの高速鉄道の現状について見てきました。
ここインドネシアでは、ジャワ高速鉄道に限らず中国や韓国においしいビジネスを横取りされることが多いような気がします。
基本的に
日本のものづくりや技術水準、サービスの質などは世界一のレベルであると個人的には思うのですが、中国・韓国企業の格安の模造品に販売面などで負けている現実があります。
日本も中国や韓国の恥知らずなくらいのハングリー精神を少しは見習っていかないと、ここインドネシアでのビジネスにおいては後塵を拝する結果になるのではないかと感じつつある今日この頃でした。
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