北朝鮮がグアムに弾道ミサイルを発射するという声明を出してから世界中が揺れています。
ミサイル通過国となる日本では、ミサイルがコースを外れて落下した場合に迎撃するための迎撃システムPAC3(パトリオット)の配備を決定しました。
果たして陸上自衛隊のPAC3は北朝鮮のミサイルが軌道から外れた場合に、うまく打ち落すことができるのでしょうか?
今回は、
PAC3とSM3迎撃ミサイルの配備場所と状況、そしてパトリオットの射程や命中率・性能と価格をツイッター画像で見ていきましょう!
PAC3とSM3ミサイルの配備場所と状況は?
それでは早速PAC3の配置場所から見ていきましょう。
今回北朝鮮がミサイルの落下地点と名指しした場所は
グアム
です。
北朝鮮からグアムまでの弾道ミサイルの飛翔ルートは
島根県、広島県、高知県、愛媛県
と言われています。
PAC3いました pic.twitter.com/UaZ1fnCPM9
— シン・山と縄@office-R2 (@R2_rope2) 2017年8月10日
なので、
この4県に駐屯する陸上自衛隊の基地にPAC3は配備される予定です。
具体的には、
出雲(島根県)駐屯地
海田市(広島県)駐屯地
高知駐屯地
松山駐屯地(愛媛県)
の4箇所に実戦配備されるようですね。
そして
SM3を配備した
海上自衛隊のイージス護衛艦
も日本海上で迎撃態勢に入る予定です。
ところで、
PAC3とSM3って何なんでしょうか?
日本の弾道ミサイルの迎撃態勢は二段構えでシステムが組まれています。
SM3は、発射された弾道ミサイルを高高度の宇宙空間で迎撃します。
海上自衛隊のイージス型護衛艦に配備され海上の艦上から迎撃ミサイルを発射するのが特長です。
そして、
PAC3は低高度に落ちてきたミサイルを迎撃するシステムです。
地上の迎撃システムから迎撃ミサイルが発射されます。
が、
SM3で撃ち落とし損ねた場合や迎撃した後のミサイルの破片を低高度で迎撃することから
ミサイル防衛の最後の砦
とも言われています。
ところで、
北朝鮮がグアムにミサイルを本当に発射するとその時期はいつごろなのでしょうか?
北朝鮮のミサイル発射の日の予想はコチラです・・
↓ ↓
北朝鮮のグアムへの核ミサイル攻撃はいつ?日本の被害の可能性と危険性は?
スポンサーリンク
迎撃ミサイルの射程や命中率・性能と価格は?
弾道ミサイルを迎撃ミサイルで撃ち落とすことはかつて
「拳銃の弾で拳銃の弾を撃ち落とすようなもの」
とも言われていました。
基本的にとても難しいことと言われていて、過去の迎撃の成功率は20パーセントくらいと言われた時代もありました・・・
.
北朝鮮 ミサイル発射計画
”日本の上空通過”グアム島周辺海上にhttps://t.co/azw4CcLJWaこの緊急事態に
安倍首相や閣僚の粗さがしをして
安倍政権を批判している場合では
ないと思う。マスコミが報道しないからと言って
安心するな!危機感を持て日本人! pic.twitter.com/GCqqSBNnFb— 丘田 英徳 (@okada014) 2017年8月10日
それでは現在のPAC3の命中率はどうでしょうか?
2009年12月から2013年末までの期間で14回の実験が行われましたが、迎撃の失敗は一度もなかったそうです。
つまり、
100パーセントの命中率
ですね。
どうやら
ミサイル誘導の新型ソフトウェアを導入したことによって、PAC3の命中率は飛躍的に向上したようです。
ではなぜ昔から
弾道ミサイル迎撃システムは当たらない
と言われるのでしょうか?
その理由の一つは湾岸戦争の時のイラクのミサイルを迎撃するために配備されたPAC3の先代PAC2にあるのかもしれません。
湾岸戦争当時のPAC2の迎撃の命中率は、なんと
9パーセント
だったといわれています。
10発ミサイルを撃ち込まれて、1発しか撃ち落せなければ防衛システムとして全く意味がないですよね。
まぁ、
この時の失敗が現在のミサイル迎撃システムの飛躍的な進化につながったのかもしれませんが・・
つづいて、
PAC3の基本的性能を見てみましょう。
PAC-3ミサイル
全 長:5.2m
翼 幅:0.48m
弾体直径:0.25m
重 量:315kg
最大射程:20km
最大射高:15000m
最低射高:50m
メーカー:ロッキード・マーチン社他参考元:http://www004.upp.so-net.ne.jp/weapon/pac-3.htm
上の性能表を見ていて
最大射程が20km
というのはかなり短いなと個人的に感じました。
というのは
弾道ミサイルのスピードは超高速度なので20kmというのはあっという間の距離のような気が・・
PAC3を急遽中国・四国地方に移動させたようだが、「PAC3が展開すれば県単位のエリア防空ができて県民は安心」などと間違っても思われませんように。PAC3は戦域防空用の迎撃ミサイルではなく拠点防空用の野戦防空システム。展開位置から数十キロ離れた地域の方々には何の恩恵も無い。 pic.twitter.com/zuLfGTeAxS
— ゆうきん (@yukin_done) 2017年8月11日
一方、最大射高の
15,000m
はSM3(宇宙空間)と比べると低高度ですが、意外に高いところまで届くんだなと感じました。
ところで、
最新鋭迎撃システムPAC3のお値段はいくらくらいなのでしょうか?
迎撃ミサイル1発が
約5億円
で、PAC3のミサイルシステム本体が
約8億円
だそうです。
まぁ、
F15などの戦闘機に比べると圧倒的にお得感があると言えないこともありませんが・・・
高いと感じるかどうかはあなた次第・・・
イージスアショアの性能や日本での射程は?サードとの違いと値段も!
まとめ
いかがでしたか?
近年PAC3などの弾道ミサイル迎撃システムの命中率が上がったことは間違いなさそうですが、なんだかとても不安なのはなぜでしょうか?!
それはきっと
PAC3のあまりに狭い射程範囲
にあるのかもしれません。
北朝鮮のミサイルの通過が予想される四県の駐屯地付近わずか20kmの範囲内でしかミサイルを迎撃できないなんて・・・・
兎にも角にも、
今まで私たちが過去に体験したことのない世界の幕開けにならないことを祈りながら筆を置かせていただきます。
北朝鮮危機のまとめ
火星12号の威力と射程距離は?北朝鮮ミサイルの速度や高度と軌道も!
米朝戦争の可能性をシュミレーション!日本の危険箇所と被害を予想!
核ミサイルが日本に落ちた時の威力と被害範囲は?迎撃時の放射能の影響も
KN17ミサイルのwikiや画像を調査! カールビンソンへの威力と射程距離は?
全面戦争で北朝鮮が米国と日本に惨敗する確率は?北朝鮮崩壊は2017年のいつ?
北朝鮮が日本にミサイル発射する可能性は?標的場所は東京が濃厚?
サリンミサイル(北朝鮮)の拡散範囲と対策とは?東京の被害想定と対処法!
核ミサイル(北朝鮮)はいつ日本のどこに落ちる?避難場所と避難対策を調査!
北朝鮮空爆のXデイはいつ?4月27日開戦の理由と戦争の可能性を検証!
ICBM(北朝鮮)の意味・速度・威力を調査!アメリカ到達時間と日本への影響は?
金正恩の亡命先(2017)は中国?北朝鮮軍のクーデター準備の可能性!
金正恩暗殺計画は2017年のいつ実施?トランプとアメリカ特殊部隊の戦略と作戦に注目!
第二次朝鮮戦争のXデーをシュミレーション!予言や日本の被害の可能性と開戦はいつ?