待ちに待った
ノーベル文学賞の発表がつい先程はいってきました。
今回も恒例のように村上春樹さんがノーベル賞受賞かと騒がれていましたが、まさかの
カズオ・イシグロ
さんでしたね。
この人、海外ではけっこう有名な作家さんですが、日本での知名度はあまりないので「ダレ?」ってかんじなのではないでしょうか?
というわけで、今回は
カズオイシグロ(kazuo ishiguro)さんのノーベル文学賞受賞と村上春樹さんが残念だった理由、そしてイシグロカズオ(石黒和夫)さんのプロフィール・家族と経歴やおすすめ代表作は”日の名残”と”忘れられた巨人”、”never let me go”のどれなのか見ていきましょう!
カズオ・イシグロの経歴やおすすめ代表作は?
さっそく
カズオ・イシグロさんの経歴を見てみましょう。
生年月日は
1954年11月8日
で現在62歳です。
生まれは長崎県ですが、
5歳
のとき海洋学者の父親とともに一家でイギリスにわたりました。
【日本出身の英国人作家】ノーベル文学賞にカズオ・イシグロ氏https://t.co/MAnx8ovVOS
1954年長崎市生まれ。82年にイギリスに帰化、現在はロンドンに在住。『日の名残り』で英国のブッカー賞を受賞している。 pic.twitter.com/TzkzLpB87G
— ライブドアニュース (@livedoornews) 2017年10月5日
その後はずっとイギリスで育ち、
小学校から大学までイギリスの学校で英国の教育を受けています。
1978年に
ケント大学英文学科
1980年に
イースト・アングリア大学院創作学科
を卒業しています。
在学中はミュージシャンにもあこがれていましたが、大学院卒業後作家としていきることを決意したそうです。
イシグロさんは5歳というものごころつかない時に日本をはなれたので、日本語はほとんどはなせないそうです。
つまり、
完全な英語のネイティブ・スピーカーですね。
なので、
カズオ・イシグロさんの著作はどれも英語で書かれています。
日本の本屋さんにあるイシグロさんの本は英文を日本語訳したものです。
カズオイシグロさんの家族関係をみていきましょう。
イシグロさんは1982年にイギリスに帰化したあと、1986年当時つきあっていた
イギリス人のローナ・アン・マクトゥーガルさん
と結婚しています。
つづいて
イシグロさんの著作を見ていきましょう。
1982年、英国に在住する長崎女性の回想を描いた処女作『女たちの遠い夏』 で王立文学協会賞を受賞し、9か国語に翻訳される。
1986年、戦前の思想を持ち続けた日本人を描いた第2作『浮世の画家』(原題:An Artist of the Floating World) でウィットブレッド賞を受賞する。
1989年、英国貴族邸の執事を描いた第3作『日の名残り』(原題:The Remains of the Day)でブッカー賞を受賞する。この作品は1993年に英米合作のもと、ジェームズ・アイヴォリー監督・アンソニー・ホプキンス主演で映画化された。
1995年、第4作『充たされざる者』(原題: The Unconsoled) を出版する。
2000年、戦前の上海租界を描いた第5作『わたしたちが孤児だったころ』(原題:When We Were Orphans) を出版、発売と同時にベストセラーとなった。
2005年、『わたしを離さないで』を出版する。2005年のブッカー賞の最終候補に選ばれる。この作品も後に映画化されている。同年公開の英中合作映画『上海の伯爵夫人』の脚本を担当した。
2015年、『忘れられた巨人』(原題:The Buried Giant)を英国、米国で同時出版。
参考元:https://ja.wikipedia.org/wiki/カズオ・イシグロ
こうしてカズオイシグロさんの作家としての著作の履歴を見てみると、あらためてイシグロさんがノーベル賞作家にふさわしい人だということが理解できるでしょう。
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カズオ・イシグロがノーベル文学賞の理由は?
今回のカズオイシグロさんのノーベル賞受賞は日本では以外なことのようにとられているようです。
が、
海外ではイシグロさんはノーベル賞候補として以前から注目されていた有力作家の一人として注目される存在です。
カズオ・イシグロ『充たされざる者』古賀林幸 訳
夢の中では、繋がっていない場所が繋がり、時間は現実を無視して流れ、不条理が法則になる感覚がある。
約1000頁、ひたすらその中でうろうろしていた。
もうコメディに近い無茶苦茶な展開なのに、終始冷静さをキープする文体が、快感中枢直撃。 pic.twitter.com/pzWcaUK4hf— こう@村上さんの本が好きな人 (@koh_reader) 2017年10月5日
なので、
今回のイシグロさんの受賞は海外では想定内だといえるでしょう。
ただ日本の場合は
今年こそは村上春樹さんがノーベル賞!
と騒ぐのでイシグロさんの名前は上がってこなかったのでしょうね。
そんなカズオイシグロさんですが、最も注目している作家に
村上春樹さん
の名前をあげているのはなんとも皮肉な結果ですね。
コチラもカズオ・イシグロさんの代表作の一つです
まとめ
いかがでしたか?
私も以前インドを旅行中にカズオイシグロさんの処女作
「女たちの遠い夏」
を原文で読みましたが独特の世界観に魅了されたのを覚えています。
古き良き時代の長崎の雰囲気が感じられるとともに外国人的視点に、この人の感覚は日本人ではないなとも感じました。
村上春樹さんが受賞をのがしたのは残念ではありますが、日本にゆかりのある世界的作家のカズオイシグロさんがノーベル文学賞を受賞したのは日本人としてウレシイとここジャカルタで感じてしまった今日このごろでした。
「わたしを離さないで」は英語や舞台、綾瀬はるかさん主演のドラマにもなった名作です!
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